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間取り図


建築士と施主って利益相反関係だよね?

変なタイトルですが、個人的には素直にそう思った反面、ネット上はむしろ施主の利益の為に働くという説明が大半なので、いまいち腑に落ちません。

もちろん、施主の利益になる側面もあると思います。例えば、複数の施工業者から、安い所を入札で選べば、希望の設計の家を安く作る事ができるかもしれません。

でも、そこで削れる費用なんかに比べたら、建築士のペン先一つで左右される金額の方がはるかに大きな額なんじゃないかなぁと思います。

単純な話、建築士は建築費の15%ぐらいの設計料・監理料を取る訳です。そのパーセンテージが高いか安いかといったら、別に高くもなんとも無いと思います。ただ、このパーセンテージというのが曲者で、建築士の儲けを多くする方法は、建築費を高くする事しか無いという構造です。

例えば、リフォームについて建築士と相談している時に、『一階で部屋が底冷えするのが嫌なので、そこをなんとかしたい』と希望を出したとします。

それに対して、建築士が以下の図面を書いたとします。

床の仕様

おそらく、気にも留めないでハイハイと聞いてしまうと思います。

はい。私もそうでした。

そして、何が起こったかと言うと、とりあえず発注の為に設計図を渡した材木屋さんから、現場監督をしていた父の所に「おいおい、こんな仕様、この地方ではありえないよ!何かの間違いじゃないの?」と電話が掛かってきたのでした。つまり「やりすぎ」だよとという事です。

まず、フェノバボードというやつ。積水化学の最高性能の断熱ボードです。

フェノバボード http://www.sekisui-phenova.com/f/01.html

最高仕様、いいじゃないですか。別にそれをケチるつもりはありません。すべてにおいて、思い通りかつ最高の家づくりがしたいので、今回は建築士に依頼した訳で、それをくんで良い素材をチョイスしてくれたんだと思います。ただ、70mmのボードと30mmのボードと、二重にする必要があるのかという問題です。(もし専門家の方でこのブログを見ていましたら、これで良いのか、やりすぎなのか、コメントを頂けますと嬉しいです。)

建築士の言う根拠は、木も熱橋になるので、二重にする必要があるとの事でした。しかも70mmって、ラインナップの中ではそうとうな分厚さです。(あと、実は、カタログに70mmの厚さが無いのも、すこし気になっていました。)

ただ、この時点では、私は、まだ設計士の言う事を鵜呑みにしていました。現場監督をしている父が「おい、こんな設計あるかよ!」と言っているのをどうにか諫めて、「妻が底冷えを心配しているので、すこしやりすぎかもしれないけど、良い断熱性能を達成したいんだ。」と主張していました。

材木屋さんが指摘する、この床設計のもう一点の問題点は構造用合板18mmという奴です。12mmの方は、9mmや24mmなどを含めて良くある一般的な分厚さですが、18mmはあまり使われないものだそうです。別に特注という訳ではないのですが、値引き(仕切り率)が良くないので、結果、高くなるので、材木屋的には12mmがお勧めという事でした。

ここには、二種類の利益相反があります。まず、軽い方としては、断熱材ですね。これは分厚くすれば分厚くする程、価格は高くなりますが、断熱性能も高くなるので、あるいみ施主にも利益はありますが、「やりすぎ」かどうかの判断を、専門家では無い施主は出来ないという問題点です。

もう一つの問題は、構造用合板の件で「18mmをなぜ選んだのか」ここの根拠が不明で、12mmなら安く済むのを、なぜ18mmにしたのかという問題点です。本当に12mmではだめで、18mmではないとだめなのか?建築士に聞いても、根拠は出てこなかったので、別に12mmでもよかったんだと思います。いや、そもそも、大引きと根太の間に分厚い構造用合板必要あるの?という「そもそも論」も施工サイドからは出る始末。

すくなくとも、私の場合は、『建築士が噛むことで施工の価格を適正に見張れる』という事の、真逆の事が起きていました。

ただ、普通、これ気づけないよなぁとも思います。皆さん、どうやって、こういう事態を防いでいるんだろう。

今回のリフォームの場合は、一級建築施工管理技士&二級建築設計士の父が、職人から材料屋まで、腕のある人を集めて、施工をしていたので、業者がそもそも「味方」の状態でしたので、その点は助かりました

ただ、断熱材なんて発泡スチロールでいいんだよ!という父をどうにか説得して、断熱材は、減らしたものの「やりすぎ仕様」を保ってもらいました。

結局、床は、18mmの構造用合板は無しにして、根太は30mmから45mmに太さアップ、断熱材は、フェノバボードど同質だけど、もっと安い旭化成のJupiiを根太間と大引き間、それぞれ45mmを詰めてもらいました。

このJupii、3×6板とか大きな板で供給されるフェノバボードと異なって、標準的な根太間・大引き間のサイズでプレカットされているので、作業が楽ちんな優れモノなんです。

って、なんで、こんな事まで、施主の私が調べなくちゃいけないんだろ・・・建築士ってなんの為に居るの・・・。

この話にはオチがあって、断熱性能を落として施工する事にしたのですが、このJupiiを運んできた業者が、家がどこか分からが迷ってたどり着けなかったそうです。

その理由は、「まさか、こんな分厚い断熱材団地で使うとは思わなかった・・・」という事で、一軒家を探していたそうです。笑

おかげで、部屋はわらっちゃう程あったかいです。工事中の現場にも関わらず、作業が終わった夜にいっても、暖房無しで部屋はぽかぽかでした。めでたしめでたし。

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